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Category Page for: パンドラ映画館

美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』

4月 26th, 2011 at 3:00 PM » コメントは受け付けていません。

同名ライトノベルを映画化した『魔法少女を忘れない』。ピースサインする谷内里早、メガネっ娘に扮した森田涼花、2人の美少女の魅力が弾ける。(C)しなな泰之/集英社・『魔法少女を忘れない』パートナーズ  あまりに美しい夕焼け空や満天の星空を眺めていると、もうすぐあの世からお迎えが来るんじゃないか、世界の終わりが近づいているんじゃないかみたいな錯覚に襲われる。人間は自分のキャパシティーを超えた美しいものに遭遇すると、うれしさを通り越して泣き出したくなる。現在公開中の『魔法少女を忘れない』は、あまりにキュートすぎる魔法少女(正確には元魔法少女)に出会ってしまった普通の高校生の切ない青春映画だ。同名ライトノベルを原作に、『妄想少女オタク系』(07)で腐女子の青春を描いた堀禎一監督が10代の少年少女の放つ一瞬の輝きを丹念にカメラに収めている。 続きを読む more »

恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』

4月 20th, 2011 at 6:00 PM » コメントは受け付けていません。

演奏力に難があるものの、"理想の女性"ラモーナへの愛情パワーで、スコット(マイケル・セラ)はバンドバトルを勝ち抜いていく。(c)2010universal studios.AII RIGHTS RESERVED  真実の愛を求めて、さまよい続ける現代のピルグリム(巡礼者)たちの物語である。表向きはアクションコメディというスタイルをとっているが、ギャグと恋愛バトルの狭間に意外な深遠さが潜む。小難しい心理学用語や哲学用語を使うことなく、もっと身近なロックやビデオゲームをモチーフに、生身の人間を愛するがゆえに悩み、傷つきながらも、現実の世界に向き合うことを覚えていくオタク青年たちの姿が描かれる。それがエドガー・ライト監督の『スコット・ピルグリムvs.邪悪な元カレ軍団』だ。『スーパーバッド 童貞ウォーズ』『JUNO/ジュノ』(07)でヘタれ青年を演じたら全米いちの座に輝いたマイケル・セラを主演に起用し、レディオヘッドのプロデューサーとして知られるナイジェル・ゴッドリッチが音楽を担当、主人公たちのバンドの劇中曲をベック(ベック・ハンセン名義)が作曲。ゴージャスな"サブカル・オペラ"とでも称すべき世界が広がる。 続きを読む more »

妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』

4月 13th, 2011 at 8:00 AM » コメントは受け付けていません。

精神病院に隔離された5人の少女たちは、"妄想力"を武器に現実世界に戦いを挑む。(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC. AND LEGENDARY PICTURES  天使なんか、この世にいない。少女はそうつぶやく。天使が助けてくれないなら、自分で自分を救うしかない。自分自身が天使になって、戦うしかない。ザック・スナイダー監督の新作『エンジェル ウォーズ』は精神病院に閉じ込められた少女が、唯一の持てる武器"妄想力"によって現実世界に戦いを挑むファンタジーアクションだ。少女の頭の中で紡がれた神話的ストーリーが空想と現実を隔てた分厚い壁をこじ開ける。セーラー服の少女に襲い掛かる巨大な鎧武者、第一次世界大戦の戦場に突如現われるモビルスーツ、火を吐くドラゴンと大型戦闘機との空中戦......実写とCGが融合した妄想世界を、『300〈スリーハンドレッド〉』(07)、『ウォッチメン』(09)で成功を収めたスナイダー監督が誰にも気兼ねすることなく思う存分に描いた。 続きを読む more »

"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦

4月 5th, 2011 at 3:10 PM » コメントは受け付けていません。

彼氏がきっかけで"神聖かまってちゃん"にハマる高校生の美知子(二階堂ふみ)。『ガマの油』(09)でヒロインを演じた新進女優だ。(c)2011『劇場版 神聖かまってちゃん』製作委員会  ネット配信時代のカリスマバンド・神聖かまってちゃんをフィーチャリングした新感覚の群像劇『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』が現在、渋谷シネクイント、下北沢トリウッド、ポレポレ東中野で公開中だ。ドラマ部分の撮影は、わずか10日間。そのうち神聖かまってちゃんのメンバーの撮影は3日間のみ。『SRサイタマノラッパー』(09)でインディーズ映画ならではの闘い方を示した入江悠監督が、メジャー系の監督なら匙を投げてしまうようなタイトなスケジュールの中で映画化してみせた。脚本は18稿に及び、1~2月に撮影。3月28日に完成し、31日に初号&完成披露試写、4月1日にシネクイントにて先行上映、4月2日から一般公開という怒濤の早業で、昨年メジャーデビューを遂げた神聖かまってちゃんの孕む熱気をそのまま映画に取り込んでいる。 続きを読む more »

マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』

3月 29th, 2011 at 9:00 PM » コメントは受け付けていません。

大阪生まれの梁英姫監督の姪っ子にあたるソナちゃん。ピョンヤンの外貨レストランで、アイスクリームを愛おしそうに食べる。  そこは"地上の楽園"と謳われ、9万人以上もの人々がユートピアを求めて海を渡った。これはファンタジーのお話ではなく、戦後の日本で起きた現実の出来事。1959年から84年にかけて行なわれた北朝鮮への"帰国事業"のことだ。当時は在日への民族差別がキツく、日本での就職が難しいことから多くの若者たちがまだ見ぬ祖国へと次々と入国していった。社会主義国の北朝鮮では完全就職と生活保護が約束されていたのだ。日本の大手新聞もこぞって「民族の大移動」「バラ色の地上の楽園」「新国家の建設」と美化して讃えた。しかし、北朝鮮と日本は未だに国交が結ばれず、一度北朝鮮に渡った人たちの日本への再入国はほとんど許されていない。では、理想を抱いて"地上の楽園"に向かった人たちは、その後どのような生活を送ったのか? その疑問に答えたのが、在日二世である梁英姫(ヤン・ヨンヒ)監督のドキュメンタリー映画『ディア・ピョンヤン』(05)だった。 続きを読む more »